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中小企業庁担当者に聞く | 令和8年度 中小企業省力化投資補助金[一般型]

最終更新日:2026年9月10日

中小企業庁担当者に聞く!省力化投資補助金 自社に最適な省力化投資で、生産性向上と賃上げの実現へ

このページでわかること

  • 省力化投資補助金「カタログ注文型」と「一般型」の違い
  • 省力化投資補助金「一般型」の概要と基本要件
  • 省力化投資補助金「一般型」の加点項目について

中小企業省力化投資補助金(省力化投資補助金)は、人手不足解消につながるIoTやロボット等の「省力化製品」の導入を支援する補助金です。「カタログ注文型」「一般型」の2つのタイプがあります。

カタログ注文型は、「製品カタログ」に登録された省力化製品のなかから、自社にあった製品を選び、販売事業者と共同で申請します。
一般型は、カタログに登録されていない省力化設備やオーダーメイド(セミオーダーメイド)の設備・システム等の導入に活用できる補助金です。
今回は、令和8年度の省力化投資補助金の[一般型]について、カタログ型との違いや特徴を、中小企業庁の担当者にお話をうかがいました。

もくじ

省力化投資補助金「カタログ注文型」と「一般型」について

はじめに、省力化投資補助金の「カタログ注文型」と「一般型」の違いについて簡単にご説明します。

カタログ注文型は、事務局ホームページの製品カタログに登録された省力化製品のなかから、自社の課題・業種・業務プロセスにあった製品を選び、販売店(販売事業者)と共同で申請します。カタログに登録されている省力化製品は、業務プロセスの改善方法、省力化効果、価格妥当性などが、登録審査の段階で検証されているため、申請書類も簡便になっています。また、採択=交付決定となるので、事業実施もスピーディーです。

一般型は、カタログに登録されていない省力化設備やオーダーメイド(セミオーダーメイド)の設備・システム等の導入に活用でき、カタログ注文型と比べると自由度が高く、補助上限額も高くなっています。

申請にあたっては導入設備やシステムの省力化効果等を説明する「事業計画」等が必要です。新事業進出・ものづくり商業サービス補助金等の補助金と同様に、3カ月程度の審査を経て、交付決定となります。

また、書類審査に加え、必要に応じて口頭審査をオンラインで実施します。口頭審査では、審査員が法人代表者等から計画の詳細をヒアリングします。社内の申請担当者の同席は認めますが、社外の経営コンサルタント等の同席はできません。

以下に、カタログ注文型と一般型の主な特徴についてまとめました。

●省力化投資補助金「カタログ注文型」と[一般型]の比較

項目 カタログ注文型 一般型
補助対象 製品カタログに登録されている製品が補助対象です。
製品カタログ(カタログ注文型)
カタログに登録されていない(セミオーダーメイド)の設備やシステムを選定・導入できます。
補助上限額 従業員数に応じて設定されます。たとえば、従業員数が5人以下の場合、上限500万円(大幅賃上げ要件を満たす場合は750万円) 従業員数に応じて設定されます。従業員数が5人以下の場合、上限750万円(大幅賃上げ要件を満たす場合は1,000万円)。
補助率 一律で1/2です。 中小企業で1/2、小規模・再生事業者で2/3です。
公募方法 随時公募を受け付けています。いつでも申請が可能です。 公募回制です。公募回の締切にあわせて申請します。
申請書類 省力化効果が認定済みの製品を導入するため、申請書類も簡便です。販売事業者と共同で申請します。 省力化効果などを説明した事業計画等、カタログ注文型よりも詳細な申請書類が求められます。必要に応じて口頭審査もあります。
交付決定 申請から交付決定まで最短1カ月。採択=交付決定のため、迅速な事業着手が可能です。 3カ月程度の審査を経て交付決定となります。カタログ注文型よりも事業着手まで時間がかかります。

わかりやすく解説中

省力化投資補助金
詳細はこちら

中小企業庁担当者
中小企業庁担当者から一言

導入したい省力化設備がカタログに掲載されている場合は「カタログ注文型」を選んでください。申請手続が簡便で、迅速に設備導入ができます。
一方、カタログにない省力化設備や生産・業務プロセスに最適化されたオーダーメイド設備を導入したい場合等は、「一般型」を活用してください。

省力化投資補助金「一般型」の特徴とポイント

中小企業省力化投資補助金[一般型]は、新事業進出・ものづくり商業サービス補助金が「革新的な新製品・サービスの開発」や「新事業進出」等を目的とするのに対して、「生産・業務プロセス等の効率化(省力化)」を目的としています。

現場にあわせて、独自の設備やシステムを選定・導入でき、オーダーメイドの設備や複数の汎用設備を組み合わせた導入が可能です。たとえば、以下のようなケースが考えられます。

  • 通信販売事業で、自動梱包機と倉庫管理システムをオーダーメイドで開発・導入
  • 自動車部品製造事業で、最新のデジタルカメラやAIを活用した自動外観検査装置を導入

省力化投資補助金[一般型]は、既存事業の省力化を通じて、事業者の「稼ぐ力」を高めることで賃上げ原資を確保することに、主眼が置かれています。そのため、申請にあたって必要となる「基本要件」賃上げが含まれている他、賃上げに積極的な事業者を支援する「大幅賃上げ特例」が設定されています。大幅賃上げ特例を受けると補助金上限は最大1億円です。

詳細については、最新の公募要領で、ご確認ください。

●省力化投資補助金[一般型]の補助率と補助上限額

従業員数 補助率 補助上限額 大幅な賃上げを行う場合
5名以下 中小企業
1/2
小規模・再生事業者
2/3
750万円 1,000万円
6〜20名 1,500万円 2,000万円
21〜50名 3,000万円 4,000万円
51〜100名 5,000万円 6,500万円
101名以上 8,000万円 1億円

主な基本要件(申請にあたって必要となる条件)

省力化投資補助金[一般型]は、事業者の「稼ぐ力」を高め、賃上げにつなげることを目的としています。そのため、以下の基本要件が設定されています。要件はすべて満たす必要があります。

  • 「労働生産性年平均成長率4%以上向上」させる事業計画を策定し、取り組むこと
  • 事業計画期間内において、「1人当たり給与支給総額の年平均成長率を3.5%以上増加」させる事業計画を策定し、目標値を達成すること
  • 事業計画期間内において、「事業場内最低賃金が事業実施都道府県における最低賃金+30円以上の水準以上」とすること
  • 次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を公表等(従業員21名以上の場合のみ)

大幅賃上げ特例の要件

補助上限額がアップする【大幅賃上げ特例】の適用を受ける場合は、以下の全ての要件をすべて満たす必要があります。いずれか一方でも未達の場合、各申請枠の従業員規模区分別の補助上限額との差額について補助金を返還することが求められます。

  • 1人当たり給与支給総額の年平均成長率+6.0%以上増加させる事業計画を策定し、目標値を達成すること
  • 事業場内最低賃金が事業実施都道府県における最低賃金+50円以上の水準(最低賃金引上げ特例事業者、各申請枠の上限額に達していない場合等は除く)

最低賃金引き上げ特例(小規模・再生事業者を除く)

補助率が2/3にアップする【最低賃金引き上げ特例】の適用を受ける場合は、基本要件の全てを満たしたうえで、指定する一定期間において、3か月以上「当該期間における地域別最低賃金以上~2025年度改定の地域別最低賃金未満」で雇用している従業員が全従業員数の30%以上いることが条件です。

一般型第8回公募における運用変更

第8回公募より、補助事業完了後の賃上げに加えて、補助事業の完了を待たずして実施する「足下の賃上げ」を評価する運用に変更しています。
応募申請時の直近決算期から、基準年度までの「従業員の1人当たり給与支給総額」の年平均成長率が物価上昇率を上回る程度の賃上げが達成されない計画の場合は審査上大幅に不利となりますのでご留意ください。また、「足下の賃上げ」について、採択後交付決定までの間に従業員への表明を必須としています。

中小企業庁担当者
中小企業庁担当者から一言

省力化投資補助金[一般型]では、「賃上げ」が重視されています。賃上げの要件、賃上げ目標未達の場合の補助金返還などについては、必ず最新の公募要領を確認してください。

「省力化ナビ」「生産性向上センター」の利用で審査時に加点

省力化投資補助金[一般型]には、審査にあたって優遇される加点項目が、いくつか用意されています。そのなかから、「省力化ナビ」「生産性向上支援センター」についてご紹介します。

省力化ナビは、自社の課題にあわせた省力化のヒントを得られるWebサイトです。業種別のビジネスシーンが描かれたイラスト内の「現状の課題」を選択すると、解決策省力化の事例今すぐできる取り組み活用できる補助金や相談窓口などがワンストップで分かります。

省力化ナビの加点を受けるためには、省力化ナビを活用する際に、補助金申請に使用する「GビズIDプライム」を入力します。

生産性向上支援センターは、中小企業・小規模事業者の無料の経営相談所「よろず支援拠点内」に設置された、伴走型の支援拠点です。業務効率化・省力化の専門家(サポーター)が、中小企業・小規模事業者を複数回にわたり訪問し、現場の課題を整理し、生産性向上取組計画書(業務の改善計画)の策定をサポートし、実行まで伴走支援します。

センターの支援を受け、策定した「生産性向上取組計画書」を補助金の申請時に提出すると、加点を受けることができます。

コラム

省力化のヒント、改善ポイントが分かる「省力化ナビ」

省力化ナビは、2026年4月に開設された省力化のヒントを得られるWEBサイトです。パソコンに詳しくない人でも、イラストをクリックするだけで直観的に操作できます。
製造業、飲食業、小売業、運輸業、建設業などの業種別に、また業種共通(パックオフィス)の解決策、省力化の事例、今すぐできる取り組み、活用できる補助金や相談窓口などがワンストップで分かります。

特徴は、「いますぐ業務の中でできる改善」も教えてくれること。手順の見直し、動線の改善、ムダの削減など、設備投資の前に取り組めるステップが整理されています。そのうえで、省力化設備やデジタルツールの導入、補助金活用へとつなげていくことができます。

コラム

専門家が無料で伴走支援「生産性向上支援センター」

生産性向上支援センターは、2026年4月によろず支援拠点内に設置された、専門的な伴走型の支援拠点です。

業務効率化・省力化の専門家(サポーター)が、中小企業・小規模事業者を複数回にわたり訪問(10回程度)し、現場の課題を整理し、業務の改善計画を作り、実行まで伴走支援します。

支援内容は、業務の見える化、ムリ・ムダ・ムラの削減から、デジタルツールの活用、ロボット・IoT・AI等の導入検討等、事業者の課題や業種、現場の状況に柔軟に対応します。

なお、センター(サポーター)は補助金の申請支援・代行作成等は行いません。

中小企業庁担当者
中小企業庁担当者から一言

「省力化ナビ」や「生産性向上センター」は、補助金申請の前段階として、自社の課題を整理し、省力化投資の方向性を明確にするための支援ツール、支援機関です。補助金とは関係なく、ご利用いただけますので、ぜひご活用ください。

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