経営力を「見える化」する 無料の財務分析ツールで、課題解決のヒントを発見!!
- 2022年12月07日
- 相談・情報提供
- 最終更新日:2022年12月08日
BIレポートは、ロカベンの財務分析ツール
ミラサポplusに「GビズID」でログインすると、「活動レポート(ローカルベンチマーク)」を利用できるようになります。
ローカルベンチマーク(ロカベン)は、企業が抱える課題を発見するための「健康診断ツール」であり、「財務」と「非財務」の両面から経営状態を分析します。
BIレポートは、このロカベンの「財務」に関する分析ツールです。ミラサポplusの「電子申請サポート」で、補助金の電子申請等のために入力した財務情報等をもとにして、企業の経営状態を分析。電子申請サポートを利用したことのある方なら、あっという間に財務分析ができます。
6つの指標で、経営の数字(財務状態)を分析
BIレポートは、「売上持続性」「収益性」「生産性」「健全性」「効率性」「安全性」の6つの指標から、企業の経営の数字(財務状態)を分析します。
媒体 | 特徴 |
---|---|
売上持続性 | 売上高増加率=(売上高/前年売上高)-1 前年と比較した売上の増減を表します。企業の成長性・将来性等に関わる指標と言えます。 |
収益性 | 営業利益率=営業利益/売上高 どのくらい効率的に利益を出すことができかを評価します。 |
生産性 | 労働生産性=営業利益/従業員数 従業員一人当たりの営業利益から、投入された労働力が効率的に利用されているかを測定します。 |
健全性 | EBITDA有利子負債=(借入金-現預金)/(営業利益+減価償却費) 有利子負債がキャッシュフローの何倍かを表します。数字が小さいほど、キャッシュフローに余裕があると言えます。 |
効率性 | 営業運転資本回転期間=(売上債権+棚卸資産-借入債務)/月商 仕入れから売上代金の回収までに、売上高の何ヶ月分の運転資金が必要かを測定します。資金の回転効率を表します。 |
安全性 | 自己資本比率=純資産/総資産 総資産のなかで返済不要の純資産が占める割合を示します。この比率が高いほど、経営は安定し、倒産しにくいと言えます。 |
BIレポートは「結果」ではなく、課題発見の「スタート」
BIレポートでは、それぞれの指標について、「全国の同業種・同規模の企業」と比較した結果を点数化し、レーダーチャートで表示します。点数は同業種の中央値を基準として標準を「3」、標準よりも「良い(4)」「とても良い(5)」「悪い(2)」「かなり悪い(1)」として、合計点でA~Dまでの総合評価を行います。
経営数字が点数化されるので、経営者は「成績表」をもらったような気がするかもしれませんが、BIレポートの目的は点数に一喜一憂することではありません。
BIレポートで示される財務分析結果について、その変動要因をローカルベンチマークの非財務シート等を活用しながら把握することで、課題発見を「スタート」することが出来ます。
「ローカルベンチマークAct」
2022年11月、近畿経済産業局ではローカルベンチマークAct(略称:ロカベンAct)を公表しました。ロカベンActとは、経済産業省が提供するローカルベンチマークを発展させ、入力された財務情報をもとに、収益力や資金繰りなどの観点から事業者に適した相談先を提案する機能を追加した近畿経済産業局独自の経営分析ツールです。
「ロカベン」の取組結果を、支援機関・金融機関へ相談するという前向きな「行動(Action)」、地域産業の「活性化(Activate)」につなげるためのツールとなります。近畿に限らず全国のどなたでもご利用になれますので、是非ご活用ください。
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