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マンガで分かる「経営デザインシート」

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マンガでわかるミラサポ plusシリーズ「知的財産」編

マンガでわかるミラサポ plusシリーズ「知的財産」編

「良いモノをつくっているのだが売れない」とか、「優れたサービスを提供しているのだが利用者が増えない」とか、そんな悩みをお持ちではありませんか。

いまは市場にモノがあふれている時代です。「良いモノをつくれば売れる」とは限りません。他社と比べて品質や技術で優れているからといって、ビジネスで勝てる保証はないのです。

このような時代にあって鍵を握るのは、多様化する顧客のニーズやウォンツに応える「価値」を提供していくことです。

自社(事業)を持続的に発展させていくためには、「これからの価値を生み出すしくみ(価値創造メカニズム)」を描き、「いま何ができるのか」を考え、行動していくことが求められます。

このような「これからの価値を生み出すしくみ」を描くためのツールが、内閣府が提供する「経営デザインシート」です。

経営デザインシートは、自社の事業計画や補助金申請書の作成にとても役立ちますし、後継者や従業員と一緒に考えてみると違った価値に気が付くかもしれません。今回のマンガで分かるシリーズでは「経営デザインシート」についてご紹介します。

マンガでわかるミラサポ plusシリーズ「知的財産」編①

マンガでわかるミラサポ plusシリーズ「知的財産」編②

経営デザインシートとは

経営デザインシートは、内閣府が提供している、これからの経営(ビジネス)をデザイン(構想)するためのツール(フレームワーク)です。

このシートでは、顧客が求める価値を創出・提供するしくみ、「価値を生み出すしくみ(価値創造メカニズム)」に着目します。そして、「これまで」と「これから」と「価値を生み出すしくみ」を比較しながら、そのギャップを埋めるために「何をするべきか」を考えていきます。

経営デザインシートを使うことで、経営者の頭の中にある将来のビジネスの構想を整理し、見える化することができます。また、シートを従業員や支援者との対話ツールとして活用して、目指す方向性を共有することもできます。

内閣府・知的財産戦略推進事務局のページでは、この経営デザインシートのひな型や説明資料、活用事例などが紹介されていますので、ぜひ参考にしてください。

デザインシート

経営デザインシートの新様式が示されています。

経営デザインシート作成の流れ

経営デザインシートには、三種類のひな型が用意されています。①企業全体(複数事業等)の将来構想を描く「全社シート」、②特定の事業の将来構想を描く「事業シート」、③事業が一つだけの企業が使いやすい「事業が一つの企業用シート」です。

どのシートも基本的な考え方・フレームは同じです。会社の実情やシートの利用方法によって適したものを選んでください。今回は、多くの中小企業・小規模事業者が使いやすいと考えられる「③事業が一つの企業用シート」を中心に説明します。

経営デザインシートは、基本的に以下の(A)~(D)の4つのステップで考えていきます。必ずしも順番に書いていく必要はありません。また、最初から完璧なものをめざさなくても構いません。書けるところからはじめて、行きつ戻りつしながら、また従業員や支援者の意見やアドバイスも取り入れながら、シートをブラッシュアップしていきましょう。

チャート
(A)「企業理念や事業コンセプト等」を明確にする
経営デザインシートでは、社会・市場に伝えたい、自社(事業)の想い・イメージを再確認します。企業理念、事業コンセプト等に関わる部分です。自社にとって、一番大切なもの、実現したいことは何かを考えていきましょう。
自社の目的・想い 企業理念や重視する価値観、企業がありたい姿、自社が解決しようとする社会的課題(SDGs等)などを書きます。たとえば、社内に浸透しているキャッチフレーズ、競合他社とは異なる製品やサービスのこだわり、創業の想いなど、ここに書いても良いと思います。
経営方針 その目的や思いを達成するために、意識すべき経営方針を再確認します。何年後に、どんな姿の実現をめざすのか。具体的なKPI(数値目標)を設定すると、より具体的になります。
(B)「これまでの価値を生み出すしくみ」を把握する

企業活動とは、「社内・社外の様々な資源(ヒト・モノ・カネ・知財[情報])を使って、それらを組み合わせることで、顧客(ユーザー・取引先)が求めている価値を創り出し、提供すること」と言い換えることができると思います。

その一連のしくみのことを、経営デザインシートでは「価値を生み出すしくみ(価値創造メカニズム)」と言います。

シートでは、まず「これまでの価値を生み出すしくみ」をとらえなおします。「資源→ビジネスモデル→価値」の順に考えると、分かりやすくなります。

資源 これまでの自社(事業)を持続するために必要な資源(ヒト・モノ・カネ・知財[情報])について書きだします。ここではとくに、他社にはない、他社との違いを出せる要因となっている、自社の資源とは何かを考えてみましょう。
「価値を生み出すしくみ」には、「知財(知的財産)」が深くかかわっています。ここで言う知財は、特許技術やノウハウに限りません。ブランド、顧客リスト、データ、コンテンツ、企業文化なども、広い意味で知財として考えてください。
ビジネスモデル これまでのビジネスモデルで、資源をどのように組み合わせて、価値に変換してきたかを書きます。またそのなかで、「知財(技術・意匠・ブランド・販売方法・製造方法・データ・コンテンツ・企業文化など)が果たしてきた役割」についても考えます。ビジネスモデルにおけるパートナーとの協力関係、提供先にアクセスする方法(チャンネル等)について記載します。
価値 これまでのビジネスモデルが提供してきた「価値」をとらえなおします。誰が自社の製品やサービスを必要としているのか。自社の製品やサービスが、誰のどんな「困りごと」を解決しているのか、誰のどんな「実現したいこと」をかなえているのかを書き出します。
その時に、「(他社でなく)自社が選ばれた理由」を考えると、自社ならではの提供価値を見つけやすくなります。
「提供先から得てきたもの」の欄については、評判・口コミ、紹介客など、ビジネスモデルを発展・持続させるために、顧客からいただいたものを記載します。
これまでの外部環境 自社・事業を取り巻く外部環境(世の中の流れ)について、自社・事業にとってチャンス(+要素)とリスク(-要素)にわけて書き出します。外部環境とは、社会・経済の変化など、「自社の力では変えられないもの」と考えると、良いと思います。
課題 自社(事業)における目的や経営方針の実現、持続的な成長のハードル、障壁になっている課題をかき出します。
(C)「これからの価値を生み出すしくみ」を構想する

将来の自社(事業)の在りたい姿、「これからの価値を生み出すしくみ」を描きます。

「これまで」の価値を生み出すしくみの把握は「資源→ビジネスモデル→価値」の順で行いましたが、「これから」の価値を生み出すしくみは、これから提供したい「価値」から考えます。「価値→ビジネスモデル→資源」との順で構想します。

「これまで」の延長線上を考えるのではなく、未来の自社(事業)の姿をイメージして、「これから」をデザインしてください。

価値 社会や顧客は刻々と変化しています。このようななかで、20XX年(目標年)に、誰にどのような価値(解決策)を提案したいのか。それにより、どんな結果やインパクトをもたらしたいのかを書き出します。
また、価値の持続的な提供や商品・サービスの質向上につながる「顧客から得られるもの」についても考えます。
ビジネスモデル これからの価値を提供するために、自社の商品・サービスはどうあるべきか。どんなビジネスモデルを構築するかを書き出します。また、そのために、どんなパートナー、顧客へのアクセス方法(チャンネル)が必要になるかを考えています。
資源 これからのビジネスモデルに必要な自社の資源(ヒト・モノ・カネ・知財)は何かを書き出します。そのなかでも、他社との違いを出すための資源に注目します。
また、必要になる資源には内部でつくり、強化できるものなのか。外部から調達しなくてはならないのかを記載します。
これまでの資源のなかで不要になる資源があれば、それも記載します。
(D)「今から何をすべきか」を考える
「これまで」から「これから」の姿に移行するための戦略を策定します。具体的に「今から何をするべきか」について、考えていきます。
これからの外部環境 これからの自社(事業)をとりまく外部環境(世の中の流れ)を予測します。
20XX年(目標年)の社会はどうなっているのか。自社(事業)に大きく関連する世の中の流れとしてはどんなものがあるのか。それは、チャンス(+要素)なのか、リスク(-要素)なのか。このような外部環境の変化は、顧客や競合にどのように影響するかを考えていきます。
移行のための課題 「これからの価値を生み出すしくみ」を実現するために、障壁(ハードル)となるポイントはどこか。その原因は何か。それを解決するために、何をすれば良いのかを書き出します。
必要な資源 「これからの資源」で新たに書き出された資源について、それらの資源を得るために「一時的に必要となる資源」を書き出します。書き出す際には、その資源が量的に不足しているのか、質的に不足しているのかを考えます。
移行のための解決策 「これまでの価値を生み出すしくみ」と「これからの価値を生み出すしくみ」のギャップをうめるために、何をする必要があるのか。また「移行のための課題」の解決、「必要な資源」の獲得のために、何をする必要があるのか、を考えていきます。
この時に、「いつ・どこで・だれが・何を、どのように」を意識して記載すると、解決策がより具体的になります。

従業員・支援者と一緒に、将来のビジネスをデザインしましょう。

経営デザインシートの優れている点の一つは、「たった一枚のシート」であることです。一枚で完結しているので、全体を俯瞰することができます。また欄が限られているので、要点しか書けないので大切な部分が明確になります。

時間軸を意識できることも利点です。「これまで」と「これから」の対比・ギャップから、「いま何をするべきか」が分かります。

「資源」と「ビジネスモデル」と「価値」の関係性を意識することで、経営者の頭の中の将来のビジネス構想を整理することができます。
このような特徴をもつ経営デザインシートは「対話ツール」に最適です。従業員や金融機関、専門家、後継者、パートナー企業等との対話ツールとして活用し、様々な意見やアドバイスをもとに、シートをブラッシュアップしてください。

しばしば「経営者は孤独だ」との言葉を聞きますが、その理由は一人でいるからかもしれません。経営デザインシートで、将来ビジョンや課題を従業員・支援者と共有し、みんなで解決策を考えながら、会社の「ありたい姿」に向かって進んでいきましょう。

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