再生医療で心臓病治療の扉を開く「Heartseed株式会社」(J-Net21より)
新型コロナウイルス感染症のほかにも医療や環境など解決すべき社会課題は少なくない現在、J-Net21では課題解消に取り組む企業を紹介しています。
今回は再生医療で心臓病治療の扉を開く企業を紹介します。
日本で120万人、全世界で2600万人以上の患者がいるといわれる心臓病(心不全)。根治の方法は今のところ心臓移植しかないが、ドナー(臓器提供者)不足で移植を受けられるのはほんの一握りにすぎない。こうした状況を打開して多くの患者の命を救おうと、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を用いた再生医療の研究開発に取り組んでいるのが、慶應義塾大学医学部発のベンチャー企業、Heartseed(ハートシード)だ。画期的な治療方法が世界に貢献できると高く評価され、同社は中小機構主催の「Japan Venture Awards 2021」で内閣府特命担当大臣(科学技術政策担当)賞を受賞した。