担当者に聞く「ものづくり補助金」
ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)は、新製品・サービスの開発や生産プロセス改善等を支援する補助金です。
今回はものづくり補助事業の展示商談会について、中小企業庁技術・経営革新課に話を聞きました。
12月6日~8日、展示商談会「もの補助展」が開催
ものづくり補助金では、申請にあたって事業計画書等を提出していただきます。申請された書類をもとに、審査員が点数をつけて審査し、採択・不採択が決定します。
申請しても必ず採択されるわけではなく、採択されても申請の通りに補助金が満額交付されるとは限りません。提出いただいた事業計画書にそって、事業を実施していただく必要があります。また、補助金が交付された後も、事業終了後の3~5年間、事業化状況や事業効果等について毎年ご報告いただくことになっています。
事業者のなかには、このような事業計画書の作成を負担に感じる方もいるかもしれません。しかし、補助金申請のために事業計画書を作成することで頭の中が整理され、やるべきことが明確になったという声もいただいています。また、毎年報告書を作成することで、事業の進捗が「見える化」され、経営に役立ったという方もいます。補助金の申請を「経営改善のチャンス」と前向きにとらえていただければ幸いです。
ものづくり補助金の申請を考えている方のなかには、どのような事業が採択されているかを知りたい方もいるもしれません。「ミラサポplus」や「ものづくり補助金総合サイト」では、いくつかの補助金の活用事例を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
また、より詳しい活用事例を知りたい方には、「中小企業 新ものづくり・新サービス展(もの補助展)」への来場もおすすめします。
もの補助展は、ものづくり補助金を活用して開発した、新製品・新サービス・新技術の展示商談会です。毎年開催されており、2023年は12月6日(水)から8日(金)までの3日間、東京ビッグサイト(東京都江東区有明3丁目11-1)で開催される予定です。ものづくり補助金の活用事例を知りたい方はもちろん、ものづくり補助金の成果をビジネスに活用したい方、自社のビジネスパートナーを探している方は、「入場は無料」ですのでお気軽にお越しください。イベントの詳細については、ホームページでご確認を、お願いします。
急激な円高の進展、原燃料価格の高騰、最低賃金の上昇など、いま中小企業・小規模事業者を取り巻く環境は厳しさを増しています。ものづくり補助金を、ぜひとも生産性向上、収益力向上、労働環境の改善にお役立てください。
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